’10年の花 1 4月
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フキノトウ 3月下旬 十勝管内にて
毎年、雪がなくなるといち早く顔を出すのがこのフキノトウです。
枯れた斜面に黄緑色の点々を見つけると、ようやく長い冬が終わったと感じます。
春の釣り場ではこのフキノトウが育って、綿毛を飛ばします。
フクジュソウは雪がなくなるとすぐに顔を出し、花を着けます。
ここはいつも比較的早くフクジュソウが咲く所で、近くには下のミズバショウも咲いています。
散策がてら、早春にここを訪れることが多くなります。
今冬は雪が多かったため、まだ残る雪の中から咲く花も見られます。
この日は天気がイマイチでしたが、空を入れて撮ってみました。
太い白樺、遠くのエゾ松といかにも北海道、と言う感じがします。
10m離れた所に車が行き交う道があり、帯広市内とはとても思えない所です。
除雪した雪が溜まり、後ろにはご覧のようにまだデブリがあります。
小さな流れからは牛の角のようなミズバショウが出ています。
毎年、花数が減り、心配な帯広市内のミズバショウです。
ウチョウラン植え付け 4月初旬 庭にて
千葉のあゆさんがウチョウランの球を送ってくださいました。あゆさんには日高山脈内部の某所で採取したシラネアオイのタネなどをお送りしたことがある程度で、こんなに良い物をいただいて、かえって恐縮してしまいました。
5日に着き、ケース越しに見ると緑の芽が出ているものもあるようです。早めに植え付けないとなりません。
メールには20球ほど入っている旨が書かれていました。それなら、鉢を4つか5つ用意して、配合土はこれくらいあればいいかな〜と準備しました。私はてっきりそれぞれに10球程度入っているんだろうな、と思っていました。
さて、6日植え付けをしようとケースを開けてびっくりしました。20球程度ではありません。ウチョウランは34球、葉芸は15球入っていました。
葉芸と書かれている方の球は、葉に斑が入る可能性があるものです。
こりゃ、鉢も配合土も全然足りません。エッサホイサとふるいでエゾ砂、硬質赤玉土を振分け、粒をそろえます。
あゆさんの説明書には硬質鹿沼とありますが、北海道で鹿沼は冬季凍結後、泥になるので、私は使いません。
その後、水洗いして、微塵抜きをします。今の時期の北海道で屋外の水仕事はちょっとした拷問になります。
ミズゴケもふるいに押し付けて微細粉を作りました。
左から、ミズゴケ微細粉、赤玉、エゾ砂です。これを1:2:7の体積比で混ぜ合わせます。
鉢は100均で5つで100円のプラ鉢です。私はウチョウランはこれで栽培していて特に問題がありません。鑑賞的には問題アリですが、栽培的には問題ナシです。
鉢底に大き目のエゾ砂を入れ、配合土を入れ、球根をピンセットで植えつけていきます。この鉢には小さめの球を6球植えつけました。
小さい球根を傷付けないように、ピンセットで挟む時も力は入れられません。上下を見極めて、ピンセットであらかじめ開けておいた穴に入れて、軽く覆土します。
この後、サラッと配合土をかけて、その上にエゾ砂か赤玉の大き目を一層置いて培養土が流れないようにします。
ジョウロで鉢底から出る水が澄むまで水を通します。
植えた球の数や情報を書いたラベルを立てて、出来上がりです。
さて北海道の気候に慣れてもらうのに、いきなり外に置きっぱなしでは比較的寒さに強いウチョウランでも凍死の可能性があります。
暖かい千葉から来たばかりなので、注意しなければなりません。
去年、新潟の加納さんから雪割草を送っていただいた時、昼は外に置き、夕方に玄関に取り込んで管理しました。4月終わり頃には外で管理できるようになりました。
千葉(出所は埼玉県だそうです)のウチョウランも、この手で北海道のウチョウランになってもらおうと思っています。
去年も雪が多めで遅れた開花でしたが、今年はさらにそれを更新したようです。
左の株は濃い目の紫色の花を着けます。右の株は葉の切れ込みが面白いものです。私はこの株を細葉エンゴサクと勝手に名前を付けています。エゾエンゴサクは地域差が大きく、同じ群生地でも、こんな風に葉や花色が変わった個体が見られます。
私の庭のエゾエンゴサクは、畑の縁に生えていたのをそこの農家に頼んで掘らせていただいたものです。その時は手掘りしていたので、「これで掘れ」とスコップまで貸していただきました。今年も菓子折りを持って、その農家に行ってみようと思っています。
ちょっと日当たりの良い所の株は花を着けています。
この株はご覧のように、赤っぽい花を着けます。
この日は少し暖かくなった(と言っても10度)ので、一気に開花しました。でも、受粉を助ける虫がほとんど活動していません。
早くから花芽をあげていた庭のフクジュソウですが、4月下旬の日の光を浴びて、ようやくはっきり開くようになりました。
今年もたくさんの花が咲きましたが、去年の花後の肥料が効いたのか、花が大きめになっていました。
地上部のある時間が少ない植物なので、花後の管理が翌年の花に直結します。
もう花芽を見せてくれてから、二週間は経っています。
しかし、全然温度が上がらない今年はご覧のように蕾のままで、なかなか咲いてくれません。
何度も蕾の写真を撮っては、早く咲かないかな〜と期待しています。
上の写真を撮った翌日の早朝、ご覧のように雨がシャーベットのようなみぞれになりました。
この後、どっさり積もって、カタクリはすっかり雪の下に隠れてしまいました。
「昭和の日」、旧「天皇誕生日」に、平地でこのまとまった雪は記憶にありません。桜も今年は10日ほど遅れているそうです。
去年、新潟の加納さんからいただいたユキワリソウ、冬の限界最低温度はマイナス5度との話です。しかし、十勝の冬はそんな可愛い温度ではありません。さて、冬を越せるかどうか心配でした。
昨秋、カリ分を多く含むタバコの灰を溶いた水を与えて、耐寒性を高めておきました。そして、雪が降ったらすぐにしっかり掛けておいて、冬季間の温度変化を少なくしておきました。
今春、雪がなくなっても、ユキワリソウの置いてある一画は依然として雪が残っているほどの状態でした。
雪がなくなると、日当たりの良い所に置き、様子を見ていると蕾が上がってきました。第一花がこの濃色紫X白シベのF1でした。
十勝の冬を越したユキワリソウ・・・今年は植え替えもしてしっかり大きな株に育てたいと思っています。
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