'08年の鳥 


  コミミズク    一月上旬 十勝南部にて

オオワシかオジロワシがいないかな〜と思い、出かけました。

雪がちょっと少なめの畑に、まるで紙が風に舞うようにコミミズクが飛んでいました。この鳥は重さを感じさせず、フワリフワリと飛びます。わずかな音や雪面の変化でネズミを探しては急降下して捉えます。

一休みして杭に止まっている所を見つけ、BORGで撮影しました。






   ケアシノスリ   

ケアシノスリは私の好きな鳥の五指に入ります。

ホバリングで上空からネズミなどの獲物に狙いを定め、一気に急降下して捉えます。猛禽のわりには優しい顔つきをしているように思います。

警戒心の強い鳥なので、遠くから思いっきり引っ張ってもご覧のようにこちらをしっかりと見ています。これ以上粘るとこの鳥が飛び立つ、と思ったので、この一枚で撮影を終えました。

この撮影では銀塩換算4200mmの超望遠でした。



   ベニヒワ  一月下旬 十勝南部にて

今年はベニヒワが大群で見られるとの噂を小耳にはさみました。

帯広郊外でも大群を見かけましたが、なかなか良い画が撮れません。何しろワ〜ッと群れで来て、ワ〜ッと去っていくので、置きピンで待つわけにもいきません。

たまたま、道端の枯れた草の実を食べている群れを見つけ、撮影に入りました。近くの道を車が通る度に飛び去るのですが、またすぐに元の位置に戻ってくれます。

「これは余裕でいただきだ!」と押さえの数枚を撮って、寄った画像を撮ろうとズームをかけました。ちょうどその時、群れにチョウゲンボウが襲い掛かりました。車と違い、猛禽の急襲に遭った群れはもう二度と戻ってきませんでした・・・。




  コミミズク   一月下旬 十勝南部にて


ツキのない日でした。鳥を探してグルグル回るのですが、チャンスらしいチャンスがありません。たまにこういう日もあります。

日が西に傾き、「今日は鳥坊主だな」と思いかけた時、コミミズクが枝に止まっているのを見つけました。

この画も手前に枝がかかっていて、残念画像ですが、夕日に映えた神々しいコミミズクの姿に捨てがたいものがありました。




  コミミズク         

普段のコミミズクは顔の周りにハート型の白い縁取りがあり、耳も出ていません。上の写真は眼付きこそ鋭いですが、普通の顔です。

しかし、これを撮影した時は雪の中のネズミを押さえ込んだ直後で、顔つきが違っています。足で押さえ込んだネズミが暴れたせいか、顔を雪の中に突っ込んでとどめを刺しました。

雪の着いた顔はまさしく猛禽のそれで、小さい耳も出ています。夕方でISOを上げて撮ったため、少々ざらついています。





  チョウゲンボウ    二月初旬 十勝南部にて

「のんびりつろうぜ」のまあきちさんと一緒に鳥見に行きました。しかし、この日もツキがなく、危うく鳥坊主を喰らいかけました。

日が西に傾きかけた時、このチョウゲンボウが現れてくれました。

以前、ベニヒワを撮影中には思いっきり邪魔をしてくれたチョウゲンボウですが、今日は救いの鳥になってくれました。





   スズガモ  二月初旬 十勝南部にて

十勝の太平洋沿いには何ヶ所か漁港が点在しています。

その漁港にはいろんなカモ類がいます。このスズガモはちょっと目つきが恐いですが、きれいな配色のカモです。

手前を泳ぐメスを追っかけてしきりにちょっかいをかけていました。







   クロガモ  

真っ黒けの体は写真を撮るには難しい相手です。

色が潰れてしまい、平面的になってしまいがちです。明るい日差しの中だったので、体の線がちゃんと写ってくれました。

カモ類は水に浮かんでじっとしているので撮りやすいと思われるかもしれませんが、このクロガモはしょっちゅう潜水します。シャッターを切った瞬間、潜られてしまい、空しく水面が写っている写真を量産してしまいました。




   シノリガモ 

このカモは波打ち際で群れていることが多く、なかなか撮り難いカモです。

この写真は波の打ち寄せる岸際で潜水しては浮かぶことを繰り返していた時に撮りました。

すべてマニュアルの超望遠で撮っているので、画角を決めてピントを合わせてシャッターを、と思った瞬間、波で上下にずれたり、潜水したりとなかなか撮れませんでした。

ずっと液晶を見つめていると酔ってしまい、気持ちが悪くなりました。






   カワアイサ    三月初旬 帯広市内にて

釣りが坊主で仕方なく方向転換。

十勝の川にはハクチョウやカモ類がたくさん集まっている所があります。そこに行き、BORGの新しい備品の試し撮りをやってみました。

対物レンズの前に穴を二つ開けたカバーを着け、二つの像が一つに重なると合焦が判るというものです。早い話、昔のマニュアルフォーカスカメラのファインダーのようにずれた像を重ねるわけです。ちょこっと時間はかかりますが、かなりピントを追い込めます。

ご覧のカワアイサの細かい尾羽の部分まできれいに合っていました。しかし、これをちょこまかと動き回る小鳥に使えるか・・・かなり厳しいでしょう。動き回らないワシ類には有効かもしれません。


   ハクガン   四月初旬 十勝南部にて


晩冬から春にかけて、十勝南部にはたくさんのガンが来ます。

ヒシクイ、マガンがほとんどですが、中にハクガン、カリガネ、シジュウカラガンなどが混じることがあります。双眼鏡でそれらを探すのも楽しみですが、あまり長く覗いていると酔ったようになることもあります。

ヒシクイの群れにハクチョウが混じっているな〜、と思って双眼鏡で見るとハクガンでした。急いでBORGを出して撮影しましが、200mほどの距離があり、しかも雨が降っていたので、これが限界でした。



   マガン  四月初旬 十勝南部にて

ヒシクイが多いのですが、おでこが白いマガンもけっこうたくさんいます。

このマガン達は約50羽ほどの群れの一部です。私がBORGを構えて別のマガンを撮っていると着陸しました。長距離を飛んで来て、喉が渇いていたのか、足元のわずかな水溜りの水をしきりに飲んでいました。美味しそうに何度も何度も飲んで、一息ついたところです。

カリガネを期待してこの群れも一通り双眼鏡で見たのですが、いませんでした。






    アオサギ   

帯広近郊には大きなアオサギのコロニーがありました。しかし、’06年からそこにはアオサギが巣を掛けなくなりました。

しかし、別の場所に移っただけで、あちらこちらで見られます。この場所はたまたま通りかかった時に気づき、撮影しました。

繁殖期のアオサギは美しい色をしています。






  ゴジュウカラ   五月初旬 十勝西部にて


「のんびりつろうぜ」のまあきちさんと二ヶ月ぶりの鳥見です。まあきちさんのお薦めスポットに連れて行ってもらいました。

あいにく、霧雨が降り続く天気でしたが、いろんな鳥が見られました。

霧雨の中、水浴びをしたような格好になっているゴジュウカラです。かすかに雨滴が写っています。その時は気づかなかったのですが、BORGはここまで写してくれるのか、とその能力を再確認しました。



  キビタキ  


ずっと撮りたいと思っていたキビタキです。

私がずいぶん大きなエゾエンゴサクを見つけて、そちらの撮影をしている間に、まあきちさんが見つけてくれて、撮影に入りました。この枝ではしばらくじっとしていてくれたので、何とか撮れました。もうちょっとピントを追い込みたかったのですが・・・・。

横から見ると眉毛のように見える黄色の線が、真正面から見ると鉢巻みたいです。


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